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令和2年度町政執行方針

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  • 更新日:2020年3月4日更新
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はじめに

町政執行方針を述べる西野町長 令和2年雨竜町議会第1回定例会にあたり、町政執行への所信を申し上げます。
 昨年4月の統一地方選挙において、2期目の町政運営を任されてから1年が経過しようとしています。この間、町民皆様の声をいただき、また、議員各位のご理解をいただきながら、誰もが住みやすいまちづくりを目指し、一歩ずつ前進できるよう行政の運営を進めております。
 このような中で社会情勢を見ますと、町財政を運営するための基礎となる人口は、首都圏を除く全国的な人口減少に歯止めがかからず、地方においては、社会減に加え出生数も減少するなど、行政運営の根幹となる人口の減少が大きな問題となっています。
 また、地球温暖化による気温上昇の要因により、経験したことがない台風の大型化や局地的な豪雨が引き起こす甚大な災害などが多発している状況です。このようなことから、自助・共助・公助による防災対策の取り組みと強化は今後も進めていかなければなりません。
 基幹産業である農業分野においては、国営緊急農地再編整備事業の継続実施と、道営基盤整備事業の推進による1次産業の生産体制の強化と、減少する農業生産者の確保を図るため、農業後継者や新規就農者が就農しやすい環境整備を整えながら、本町農業がまちの将来を支える産業として成り立つよう、農業施策を一層推進してまいります。
 また、特産品で良食味に高評価を受けている「うりゅう米」と「暑寒メロン」については、生産地「雨竜町」の名前を全面に押し出し、「ふるさと納税」の活用によるPRと合わせて、将来にわたって継続した産地生産ができるよう、関係機関と連携し、「うりゅう」ブランドの普及を推し進めていきます。
 人材育成事業としては、将来にわたり豊かな知識と経験を持った人材が雨竜町を支えていくことができるよう、「うりゅう未来のまち・ひとづくり事業」を活用した人材の育成を進めてまいります。
 まちづくりの指針である「雨竜町振興基本計画」と令和2年度から新たに5年間設定される「雨竜町総合戦略」及び「雨竜町長期人口ビジョン」をまちづくりの指針として、常に住民との対話を重ねながら、基本目標として掲げた「こどもからお年寄りまで笑顔があふれ、未来に希望のもてるまちづくり」を目指し、明るく心豊かに活力ある地域づくりを進めてまいります。
 このような状況のもと、令和2年度予算については、一般会計予算総額37億6,860万4千円(対前年度当初比3.3%増)、3特別会計を加えた総額では、40億3,303万円(対前年度当初比3.7%増)とし、提案いたします。
 以下、具体的項目についての施策の大綱を申し上げます。

産業振興による足腰の強い活力あるまちづくり

特色ある持続的な農林業の展開

 日本農業を取り巻く環境は、「TPP11」、「日欧EPA」、そして本年1月より発効となった「日米貿易協定」により、さらに貿易の自由化が進むなか、国内農畜産物の生産額の減少が危惧されています。国内農業対策により生産量、所得の維持が図られていますが、食料自給率が過去最低の37%へ低下している状況もあり、本年見直しされる「新たな食料・農業・農村基本計画」がどのように改訂されていくのか、注視するところであります。
 国内農業においては、安心・安全な食品に対する消費者ニーズが高まるなか、農業者の高齢化や後継者不足、スマート農業への対応、農村地域の活力維持や農地の保全管理が大きな課題となっています。
 農業が将来にわたって地域を守り、人々の生活を支え、産業として成り立つよう関係機関、農業者の皆様とともに、農業の持続的発展に向けて各施策を推進します。
 基幹作物である昨年の水稲作柄は、8月の日照不足と大雨による影響はありましたが、北空知管内の作況指数は「105」という結果でありました。特産品の「暑寒メロン」は出荷競合により価格は厳しい状況になったものの、食味が良く出荷量は平年を上回りました。
 米の主産地として、早期播種・移植の推進、活力ある稲の生育を助長するため、ケイ酸資材施用に対する助成事業により、良質・良食味米生産と収量確保を支援するとともに、ライスコンビナート施設の改修事業をすすめ、安定供給に努めてまいります。
 安心・安全な農産物生産の推進については、JAきたそらちが整備した「水稲種籾温湯殺菌消毒施設」が有効に活用され、環境に配慮した品質の高い農産物を生産するクリーン農業の普及促進が図られますとともに、「YES!clean」の取組が一層拡大されていくことを期待するところであります。
 ブランド作物である「暑寒メロン」については、引き続き生産維持のため、ハウス設置補助事業による支援をしてまいります。
 担い手農業者や後継者の育成・確保においては、農業後継者未来応援金による農業後継者への支援を図り、関係機関・各団体と連携し、新規就農者受入体制整備のほか、就農支援を進めてまいります。
 土地改良事業においては、「国営緊急農地再編整備事業雨竜暑寒地区」雄飛・新生工区の客土事業と、中島工区が新たに着工され、「道営経営体育成基盤整備事業 北友南地区」では、本工事が実施となることから、今後も変わらぬ事業の推進と必要予算確保に向け取り組んでまいります。
 基幹水利施設については、適切な維持管理に努め、「国営施設応急対策事業 新雨竜二期地区」の円滑な事業実施のため、関係機関と連携し推進してまいります。
 有害鳥獣対策については、鳥獣被害から農作物を守るため、鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し、農業者等が自ら行う駆除対策活動への支援を図り、被害の拡大防止に努めてまいります。
 林業の振興については、森林資源の活用と環境保全のため、各種事業を継続実施し、町有林・民有林の計画的な維持・管理に努めてまいります。

産業間連携による活力ある商工業の展開

 人口の減少により購買力低下、近隣市町への大型店出店やネット販売などによる購買形態の変化等により、企業・商店経営も大変厳しいものがあります。このことから、商工業における経営の安定と近代化促進のため、「雨竜町商工業振興・地域雇用推進事業」及び融資や利子補給事業の実施、プレミアム商品券の発行、UPカードの普及促進など、地域商工業の振興・活性化と消費者ニーズに応える事業への支援を進めてまいります。
 特産品開発については、地元農産物を活用した地域ブランド品の創出と開発に取り組んでまいります。また、各種イベント及び町ホームページ等で積極的にPRしてまいります。

地域の魅力を発信する観光の展開

 高層湿原として貴重な雨竜沼湿原は、暑寒別天売焼尻国定公園として指定を受けてから30年を迎え、知名度も上がっております。
 自然豊かな「うりゅう」の観光スポットとして、毎年多くの登山客でにぎわいを見せております。
 このことから、今後もゲートパークの適切な受け入れ体制を継続してまいります。
 また、安心して登山ができるよう、昨年に引き続き北海道において、湿原内の老朽化した木道等の改修整備事業が実施されます。
 道の駅をはじめ、雨竜沼湿原・いきいき元気村など、観光拠点施設の効果的な連携を図るとともに、農産物・商工観光・文化など、「うりゅう」の魅力を関係機関と連携し、情報発信してまいります。
 北海道日本ハムファイターズパートナー協定は、本年度が2年目となることら、初年度以上に多くの町民がふれあうことのできるよう、イベント交流や講習会など、各種事業を推進してまいります。
 地域おこし協力隊員は、町内外において交流人口を拡大し、多方面に雨竜町の情報を発信する活動を積極的に広げています。
 これらの活動を後押しするため、今後においても、観光情報の発信・特産品開発と販売戦略、イベントの参加や本町の魅力発信などに取り組む諸活動を、継続的に支援してまいります。

雇用環境の創出と就業機会の確保

 就労ニーズの多様化、人材不足により、常時雇用者やパート職員の人材確保も難しい状況にあることから、既存企業・商店における経営強化のため、事業拡充支援や新規企業の誘致による雇用環境を創出し、就業機会の確保と充実を推進してまいります。

明るく豊かな暮らしを守るまちづくり

美しい景観と暮らしやすい生活環境の融合

 「うりゅう」には、田園風景を眺めながら、勇壮な暑寒連峰を望むことができる美しい景観があります。この田園地帯と調和のとれた美しいまちづくりを進めてまいります。
 居住環境の向上と定住の促進を図るため、昨年度より工事を進めている「わかば団地」の第1期工事である、勤労世帯者向け賃貸住宅1棟8戸が本年度秋に完成し、供用を開始します。第2期工事として、引き続き勤労者向け賃貸住宅1棟8戸を2年間で建設してまいります。
 また、既設公共賃貸住宅長寿命化工事として、「みどり団地」A棟の外部修繕工事を実施し、既設公共賃貸住宅の維持・修繕工事についても、年次計画により継続的に実施し、快適な住宅環境の維持・管理に努めてまいります。
 更に、定住や持ち家取得を促進するため、雨竜町土地開発公社と連携し、造成した雨竜町定住促進団地2区画中1区画の早期売却に向け、他の定住促進関係施策とともに、広告宣伝に努めてまいります。
 廃棄物の適正処理と環境衛生の向上については、関係機関と連携し、不法投棄の監視や啓発活動を進めるとともに、雨竜町廃棄物処理基本計画に基づき、廃棄物処理を進めてまいります。
 中空知衛生施設組合が実施する滝の川斎苑改築事業については、構成市町と連携を図り、適切に推進してまいります。

安心・安全な暮らしの提供

 防災・減災対策では、防災行政無線改修と北海道総合行政情報ネットワークの改修を行い、非常時の防災対策強化を図るほか、防災計画を基にハザードマップの全戸配布及び、防災訓練の実施と防災用備蓄食料の充実を図り、常日頃から災害に備え万全な体制を整えてまいります。
 交通安全対策については、関係機関と一層の連携を図り、交通事故の抑止に努めてまいります。
 また、高齢者による交通事故防止対策として、高齢者運転免許証返納サポート事業により、自主的な免許証返納を呼び掛けてまいります。
 生活交通手段の確保対策として、路線バスやシルバータクシーの活用等、引き続き関係機関と連携するとともに、利用者の利便性に配慮してまいります。
 町道の維持・補修工事及び橋梁の長寿命化工事については、本年度も計画的に実施してまいります。
 また、冬期間における除雪体制を整え、1年を通して、安心安全で快適な生活環境の確保に努めてまいります。

健やかに暮らし続けることができる環境の整備

 健康寿命の延伸を目指して、疾病の早期発見と重症化予防対策を主眼に、各種健診・健康教育と相談事業・訪問事業等を継続しながら、健康づくり・疾病予防・介護予防対策を推進してまいります。
 各種がん検診、国保特定健診及び歯科健診については、自己負担の無料化を継続するとともに、商工会と連携したUPカードの活用行い、受診率の向上に努めてまいります。
 地域医療対策として、地元医療機関への財政支援を継続してまいります。また、国民健康保険事業については、都道府県単位化が実施され、今後も事業を円滑に進めるため、空知中部広域連合と連携してまいります。
 出産・子育て環境については、新生児聴覚検査費用、不育症治療費、不妊治療費への助成事業及び保育料の全額助成や、保育園の環境整備充実を図るなど、子育てに優しい環境づくりに努めてまいります。
 高齢者福祉については、生活支援体制整備事業及び認知症初期集中支援事業を継続実施し、高齢者支援サービスの拡充に努めてまいります。
 また、いきいき館やパークゴルフ場の環境整備を図り、高齢者が住み良いまちづくりを推進してまいります。
 障害者福祉については、障害者総合支援法及び第5期雨竜町障害福祉計画に基づき、総合的かつ適切にサービスが提供されるよう努めてまいります。

明るい未来を描く教育・文化・スポーツのまちづくり

健やかな成長を支える教育の充実

 めまぐるしく変化する現代社会の中で、学校で学んだことが、自分自身の将来につながるよう、児童生徒が自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考えることで、しっかり判断して行動できる教育活動を展開し、地域の信頼に応えるとともに、「ふるさと うりゅう」に誇りと愛着を持つ児童生徒の育成を目指す教育活動を展開してまいります。また、本年度よりこれまでの小中連携の取り組みを基盤に「小中一貫教育制度」を雨竜町立学校に導入いたします。

仲間とふれあい笑顔あふれる生涯学習社会の形成

 次代を担う子どもたちの健全育成と、幼児から高齢者までの各世代に多様な学習機会を提供し、町民一人ひとりが健康で心豊かな生活が継続して送ることができるよう、学びに対しての動機づけを行い、生涯学習社会の形成により「地域づくり」、「人づくり」、「仲間づくり」を推進してまいります。
 スポーツの振興については、心身両面にわたる健康の保持増進と、明るく豊かな生活を送るために、各体育団体等と連携し、指導体制の構築や環境づくり、事業実施等の支援に努めてまいります。
 芸術文化の振興については、各種文化団体の育成や活動を支援するほか、文化活動への参加や優れた芸術文化に接する機会を提供してまいります。
 また、郷土伝統芸能保存活動に対し、引き続き支援と推進を図ってまいります。
 社会教育施設においては、適切な維持管理と有効活用に努め、利用環境改善に取り組んでまいります。

住民参加による愛着のあるまちづくり

地域コミュニティ活動の推進

 住民参加によるまちづくりを推進していくため、住民目線での対話を重視した各種集会等の開催に努めてまいります。
 また、地域コミュニティを維持するため、引き続き町内会活動などを中心に、地域が主体となった活動の支援に努めてまいります。

町に人を呼び込む活動の展開

 定住促進事業を積極的に活用し、安心して子育てのできる「うりゅう」のPRと、空き家の再利用に取り組み、人口減少に歯止めが掛かるよう町内外に向けた情報の発信を進めてまいります。
 ふるさと納税制度については、各種取り扱いサイトの活用を広げ、更に特産品の開発と掘り起しを行い、「うりゅう」の魅力ある返礼品の拡充とPRの強化を進めてまいります。

行政情報の積極的な提供と住民との対話の促進

 町民に必要な情報を的確に伝えるため、町ホームページのリニューアルを行うとともに、引き続き「広報うりゅう」や「防災行政無線」を活用した行政情報の発信に努めてまいります。
 また、住民ニーズを的確に把握するため、町政懇談会や町内会長会議を通して、きめ細かい活動を展開し、町政への意見反映に努めてまいります。

行財政健全化の推進

 健全財政を維持し、行政水準の向上を図るため、各種経費の節減・合理化及び財源の確保に努めるとともに、各種基金の適切な運用と行政資産を適正に管理してまいります。
 また、事務事業の効率化を図るため、広域で構成する一部事務組合、広域連合、及び中空知定住自立圏の事業に構成市町と緊密に連携し、継続して取り組んでまいります。

おわりに

 以上、令和2年度の町政に臨む所信と基本的な方針について述べさせていただきました。
 幅広く町民の皆様のご理解をいただきながら、山積する課題に向き合い、新たな施策に取り組んでまいりたいと存じます。
 議会議員各位には、令和2年度の一般会計予算をはじめ、各議案につきまして、十分ご審議いただき、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、町政執行方針といたします。

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