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令和3年度町政執行方針

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はじめに

町政執行を述べる西野町長の写真令和3年雨竜町議会第1回定例会にあたり、町政執行への所信を申し上げます。
2期目の町政運営を任されてから2年が経過しようとしています。この間、町民皆様の声をいただき、また、議員各位のご理解とご協力をいただきながら、誰もが住みやすいまちづくりを目指し行政の運営を進めております。
このような中で社会情勢を見ますと、新型コロナウイルス感染症が全世界で爆発的な感染を広げ、日本においても昨年2月頃から感染が広がり、多くの命が失われています。国は2度の緊急事態宣言を発出しても未だに感染が収まらない状況です。このことから、2020東京オリンピックは1年間延長し、国内経済状況についても人の流れが抑制され長期間にわたり低迷している状況です。
東京都を除く全国的な人口減少に歯止めがかからず、地方においては、社会減に加え出生数も減少するなど、行政運営の根幹となる人口の減少が大きな問題となっていますが、多様化する住民のニーズを十分考慮したうえで行政運営を進めていかなければなりません。
また、経験したことがない台風の大型化や局地的な豪雨が引き起こす甚大な災害などが多発している状況から住民を守るため、自助・共助・公助による防災対策の取り組みと強化は今後も進めていかなければなりません。
基幹産業である農業分野においては、国営・道営の基盤整備事業を継続実施していくことで1次産業の生産体制の強化と、減少する農業生産者の確保を図り、更に農業後継者や新規就農者が就農しやすい環境整備を整えながら、本町農業がまちの将来を支える産業として一層成り立っていくよう、未来に希望の持てる農業施策を推進してまいります。
また、特産品で良食味に高評価を受けている「うりゅう米」と「暑寒メロン」については、生産地「雨竜町」の名前を全面に押し出し、「ふるさと納税」の活用による知名度の拡大と合わせて、将来にわたって安心・安全で継続した産地生産が維持できるよう、関係機関と連携し、「うりゅう」ブランドの普及を推し進めていきます。
本年は、町制施行60周年の節目を迎えることから、今まで築き上げた町政運営を基盤としながら、まちづくりの指針である「雨竜町振興基本計画」と令和2年度から新たに5年間設定された「雨竜町総合戦略」及び「雨竜町長期人口ビジョン」をまちづくりの指針として、計画目標を着実に実現し、常に住民との対話を重ねながら、基本目標として掲げた「こどもからお年寄りまで笑顔があふれ、未来に希望のもてるまちづくり」を目指し、明るく心豊かに活力ある地域づくりを進めてまいります。
このような状況のもと、令和3年度予算については、一般会計予算総額39億6,384万2千円(対前年度当初比5.2%増)、3特別会計を加えた総額では、41億9,739万4千円(対前年度当初比4.1%増)とし、提案いたします。
以下、具体的項目についての施策の大綱を申し上げます。

産業振興による足腰の強い活力あるまちづくり

特色ある持続的な農林業の展開

農業を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症拡大による国内消費動向の減退、日米貿易協定やTPP11、EPA、種苗法改正、情報通信技術の進展などめまぐるしく農業構造が変化しています。
地域農業については、安心・安全な食品に対する消費者ニーズが高まるなか、農業者の高齢化や担い手不足、スマート農業への対応、農村地域の活力維持や農地の保全管理が大きな課題となっています。
農業が将来にわたって地域を守り、人々の生活を支え、産業として成り立つよう関係機関、農業者の皆様とともに、農業の持続的発展に向けて各施策を推進します。
基幹作物である昨年の水稲作柄は、自然災害もなく好天に恵まれ、北空知管内の作況指数は「107」の「良」となり、品質面でも素晴らしい作柄となりました。特産品の「暑寒メロン」については、出荷量は前年を下回りましたが、安定した価格で取引され、食味の良い高品質なメロンが出荷されました。
米の主産地として、早期播種・移植の推進、活力ある稲の生育を助長するため、ケイ酸資材施用に対する助成事業により、良質・良食味米生産と収量確保を支援するとともに、ライスコンビナート施設の改修事業をすすめ、集荷体制の強化を促進してまいります。
安心・安全な農産物生産の推進については、導入2年目の水稲種籾温湯殺菌消毒施設が有効に活用され、環境に配慮した品質の高い農産物を生産するクリーン農業の普及促進が図られますとともに、「YES!clean」の取組が一層拡大されていくことを期待するところであります。
ブランド作物である「暑寒メロン」については、引き続き生産維持のため、ハウス設置補助事業による支援をしてまいります。
担い手農業者や後継者の育成・確保については、農業後継者未来応援金による農業後継者への支援を図るとともに、関係機関・団体との連携や新規就農者の育成事業を拡充し、地域農業の担い手確保を積極的に進めてまいります。
土地改良事業については、国営緊急農地再編整備事業雨竜暑寒地区「雄飛・新生工区」は、基盤整備工・客土工の継続、「中島工区」は、逆川埋立て工・基盤整備工が計画され、道営経営体育成基盤整備事業「北友南地区」は、基盤整備工、「東栄地区」は、全て調査地区となり事業採択に向け進められており、今後も変わらぬ推進と必要予算確保に向けて取り組んでまいります。
基幹水利施設については、適切な維持管理と「国営施設応急対策事業 新雨竜二期地区」の円滑な事業推進のため、関係機関と連携し推進してまいります。
有害鳥獣対策については、農作物をシカやアライグマの被害から守るため、地域住民や関係機関と調整を図り、役割分担をしながら一体となって被害の拡大防止に努めてまいります。
近年、居住地へのクマの出没が増えていることから、新たな箱罠の活用により対策の強化を図ってまいります。
林業の振興については、森林資源の活用と水資源等の環境保全のため、除間伐等の各種事業を継続実施し、町有林・民有林の計画的な維持・管理に努めてまいります。

産業間連携による活力ある商工業の展開

人口の減少等による購買力低下に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、町内商工業者を取り巻く環境は、大変厳しい状況にあります。このことから、商工業における経営の安定と近代化促進のため、関係団体と連携を図り「雨竜町商工業振興・地域雇用推進事業」及び融資や利子補給事業の実施、消費活性化事業やUPカードの普及促進を進めます。
コロナ禍の影響を引き続き受けている事業者への支援として「商工業者持続化応援給付金交付事業」を実施してまいります。
特産品開発については、地元農産物を活用した地域ブランド品の創出と開発に取り組むほか、各種イベント及び町ホームページ等で積極的にPRしてまいります。

地域の魅力を発信する観光の展開

山岳型高層湿原帯として貴重な雨竜沼湿原は、自然豊かな「うりゅう」を代表する観光スポットとして、例年多くの登山客が訪れています。
このことから、引き続き感染防止対策を徹底した中で登山客の適切な受け入れとゲートパーク施設の維持管理に努めてまいります。
訪れる登山客が快適に散策できるよう、湿原内の老朽化した木道等の改修整備の継続について、関係機関と連携し執り進めてまいります。
道の駅をはじめ、雨竜沼湿原・いきいき元気村など、観光拠点施設の効果的な連携を図るとともに、農産物・商工観光・文化など、「うりゅう」の魅力を関係機関と連携し、情報発信してまいります。
北海道日本ハムファイターズパートナー協定は、本年度が3年目の最終年となることから、多くの町民がふれあうことのできるよう、イベント交流や講習会など、各種事業を推進してまいります。
地域おこし協力隊員は、町内外において交流人口を拡大し、各方面に雨竜町の情報を発信する活動を積極的に広げています。
これらの活動を後押しするため、今後においても、雨竜町のPRや観光情報の発信・特産品開発と販売戦略、イベントの参加や本町の魅力発信などに取り組む諸活動を継続的に支援するとともに、雨竜町で活動の幅を更に広げるため、協力隊員の増員募集を進めてまいります。

雇用環境の創出と就業機会の確保

就労ニーズの多様化、人材不足により、常時雇用者やパート職員の人材確保も難しい状況にあることから、既存企業・商店における経営強化のため、事業拡充支援や新規企業の誘致による雇用環境を創出し、就業機会の確保と充実を推進してまいります。

明るく豊かな暮らしを守るまちづくり

美しい景観と暮らしやすい生活環境の融合

「うりゅう」には、のどかな田園風景を眺めながら、勇壮な暑寒連峰を望むことができる美しい景観があります。この田園地帯と調和のとれた美しいまちづくりを進めてまいります。
公共賃貸住宅の住環境の向上と定住の促進を目的とし、建替え事業を進めている「わかば団地」において、勤労世帯者向け賃貸住宅1棟8戸が本年秋に完成し供用を開始します。また、第3期工事として、公営住宅1棟9戸を2年間かけ整備してまいります。
既設公共賃貸住宅長寿命化工事は「みどり団地」B棟の外部修繕工事を実施し、快適な住宅環境の維持・管理に努めてまいります。
雨竜町土地開発公社と連携し、雨竜町定住促進団地1区画の早期売却を図るとともに、新たな分譲地6区画の造成を行い、各種定住促進関係施策のPRによる販売促進を図り、町内外からの定住促進に努めてまいります。
光ファイバー網を雨竜町内全域に整備し、全町民が同じ条件の下でインターネットを活用した新しい生活環境となるよう推進してまいります。
廃棄物の適正処理と環境衛生の向上については、関係機関と連携し、不法投棄の監視や啓発活動を進めるとともに、雨竜町廃棄物処理基本計画に基づき、廃棄物処理を進めてまいります。
また、本年から新たにごみの農村地区戸別収集を実施してまいります。
中空知衛生施設組合が実施する滝の川斎苑改築事業については、本年3月に本体が完成し、4月より供用開始となります。旧斎苑解体工事と外構工事による事業完了に向けて、構成市町と連携を図り、適切に推進してまいります。

安心・安全な暮らしの提供

防災・減災対策では、防災訓練の実施と防災用備蓄品の充実を図り、常日頃から災害に備え万全な体制を整えてまいります。
交通安全対策については、交通事故死ゼロ2,500日を新たな目標に掲げ、関係機関と一層の連携を図り、交通事故の抑止に努めてまいります。
また、高齢者による交通事故防止対策として、高齢者運転免許証返納サポート事業により、自主的な免許証返納を呼び掛けてまいります。
生活交通手段の確保対策として、路線バスやシルバータクシーの活用等、引き続き関係機関と連携するとともに、利用者の利便性に配慮してまいります。
町道及び橋梁の維持・補修・長寿命化工事については、本年度も計画的に実施してまいります。
冬期間の道路管理については、的確な除排雪体制を整え、1年を通して、安全で快適な交通環境の確保に向け、適切な路線維持管理に努めてまいります。

健やかに暮らし続けることができる環境の整備

新型コロナウイルス感染症については、早期終息を目指し関係機関と連携してワクチン接種等の感染拡大防止対策を推進してまいります。
健康づくり・疾病予防・介護予防対策については、健康寿命の延伸を目指して疾病の早期発見と重症化予防対策を主眼に、感染症予防対策を講じながら各種健診・健康教育・相談事業・訪問事業等を継続し推進してまいります。
各種がん検診、国保特定健診及び歯科健診については、自己負担の無料化を継続するとともに、商工会と連携したUPカードの活用行い、受診率の向上に努めてまいります。
地域医療対策として、地元医療機関への財政支援を継続してまいります。また、国民健康保険事業については、北海道及び空知中部広域連合と連携してまいります。
出産・子育て環境については、新生児聴覚検査費用、不育症治療費、不妊治療費への助成事業及び保育料の全額助成や、保育園の環境整備充実を図り、引続き子育てに優しい環境づくりに努めてまいります。
高齢者福祉については、生活支援体制整備事業及び認知症初期集中支援事業を継続実施し、高齢者支援サービスの拡充に努めてまいります。
また、いきいき館やパークゴルフ場の環境整備を図るなど、高齢者にとって住み良いまちづくりを推進してまいります。
障害者福祉については、障害者総合支援法及び第6期雨竜町障害福祉計画、第2期雨竜町障害児福祉計画に基づき、総合的かつ適切にサービスが提供されるよう努めてまいります。

明るい未来を描く教育・文化・スポーツのまちづくり

健やかな成長を支える教育の充実

急激に変化する現代社会の中で、学校で学んだことが、自分自身の将来につながるよう、児童生徒自らが課題を見つけ、自ら学び、自ら考えることで、「生きる力」を身につけ、しっかり判断して行動できる教育活動を展開し、これからも地域の信頼に応え、「ふるさと うりゅう」に誇りと愛着を持つ児童生徒の育成を目指してまいります。
小中学校のより一層の連携と、地域とともにある学校づくりを進め、義務教育9年間を通した教育活動により、雨竜町における小中一貫教育制度のさらなる充実を図ります。

仲間とふれあい笑顔あふれる生涯学習社会の形成

町民一人ひとりが健康で心豊かな生活が継続して送ることができるよう、学びに対しての動機づけを行い、生涯学習社会の形成により「地域づくり」、「人づくり」、「仲間づくり」を推進し、次代を担う子どもたちの健全育成と、幼児から高齢者までの各世代に多様な学習機会を提供してまいります。
心身両面にわたる健康の保持増進と冬場の運動不足解消のため農村環境改善センターに一般開放日を設定するなど、スポーツの振興に努め、各体育団体等と連携し、指導体制の構築や環境づくり、事業実施等を支援してまいります。
芸術文化の振興については、各種文化団体の育成や活動を支援するほか、文化活動への参加や優れた芸術文化に接する機会を提供してまいります。
また、郷土伝統芸能保存活動に対し、引き続き支援と推進を図ってまいります。
社会教育施設については、適切な維持管理と有効活用に努め、利用環境改善に取り組んでまいります。

住民参加による愛着のあるまちづくり

地域コミュニティ活動の推進

住民参加によるまちづくりを推進していくため、住民目線での対話を重視した各種集会等の開催に努めてまいります。
また、地域コミュニティを維持するため、引き続き町内会活動などを中心に、地域が主体となった活動の支援に努めてまいります。

町に人を呼び込む活動の展開

人口減少に歯止めが掛かるよう定住促進事業を積極的にPRし、安心して子育てのできる「うりゅう」の魅力を、町内外に向け積極的に情報発信してまいります。
ふるさと納税制度については、各種取り扱いサイトの活用を広げ、更に特産品の開発と掘り起しを行い、返礼品の拡充とPRの強化を進めてまいります。

行政情報の積極的な提供と住民との対話の促進

町民に必要な行政情報を的確に伝えるため、「町ホームページ」と「広報うりゅう」や「防災行政無線」を活用した情報発信に努めてまいります。
また、住民ニーズを的確に把握するため、町政懇談会や町内会長会議を通して、きめ細かい活動を展開し、町政への意見反映に努めてまいります。

行財政健全化の推進

健全財政の維持に努め、行政水準の向上を図るため、各種経費の節減・合理化及び財源の確保に努めるとともに、各種基金の適切な運用と行政資産を適正に管理してまいります。
また、事務事業の効率化を図るため、広域で構成する一部事務組合、広域連合、及び中空知定住自立圏の事業に構成市町と緊密に連携し、継続して取り組んでまいります。

おわりに

以上、令和3年度の町政に臨む所信と基本的な方針について述べさせていただきました。
行政運営に際し、幅広く町民の皆様のご理解をいただきながら、親切丁寧な対応を心がけ、山積する課題に積極的に向き合い、新たな施策に取り組んでまいりたいと存じます。
議会議員各位には、令和3年度の一般会計予算をはじめ、各議案につきまして、十分ご審議いただき、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、町政執行方針といたします。

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