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令和4年度町政執行方針

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はじめに

町政執行を述べる西野町長の写真令和4年雨竜町議会第1回定例会にあたり、町政執行への所信を申し上げます。
2期目の町政運営を任されてから4年目を迎えようとしています。この間、町民の皆様や議員各位のご意見とご理解・ご協力をいただきながら、誰もが住みやすいまちづくりを目指し行政の運営を進めてきております。
このような中で社会情勢を見ますと、新型コロナウイルス感染症が感染リスクの高い変異株を次々と発生させ、世界的な感染爆発と日本においても急速に感染が拡大していますが、雨竜町においては、町民の皆さんの感染予防の協力により大きな広がりはない状況となっています。
国内経済に目を向けますと感染拡大の影響により、長期間にわたり低迷している状況で、未だ明るい兆しが見えないところです。
さて、地方においては、社会減に加え出生数も減少するなど、地域経済を活性化させるための人口の維持が大きな問題となっています。少しでも人口減少スピードを鈍化させ、多様化する住民のニーズを十分考慮したうえで行政運営を進めていかなければなりません。
また、経験したことがない台風の大型化や局地的な豪雨・豪雪が引き起こす甚大な災害から住民を守るため、自助・共助・公助による防災対策の取り組みと強化は今後も進めていく必要があります。
本町の基幹産業である農業分野においては、国営・道営の基盤整備事業を継続実施していくことで1次産業を継続して経営していくための環境整備と労働力の軽減を図るとともに生産体制の強靭化を図り、減少する農業生産者の確保と農業後継者や新規就農者が就農しやすい環境を整えながら、本町農業が将来にわたって力強く支える1次産業として一層成り立っていくよう、関係機関と連携しながら未来に希望の持てる農業施策を推進してまいります。
更に、特産品で良食味に高評価を受けている「うりゅう米」と「暑寒メロン」については、生産・販売・普及に力を注ぎ、産地「雨竜町」の名前を全面に押し出すとともに、「ふるさと納税」の活用による知名度の拡大と合わせて、将来にわたって安心・安全で継続した産地生産が維持できるよう、関係機関と連携し、「うりゅう」ブランドの普及を推し進めていきます。
まちづくりの指針である「雨竜町振興基本計画」と「雨竜町総合戦略」及び「雨竜町長期人口ビジョン」をまちづくりの指針として、計画目標を着実に実現できるよう、常に住民との対話を重ねながら、基本目標として掲げた「こどもからお年寄りまで笑顔があふれ、未来に希望のもてるまちづくり」を目指してまいります。
更に、地域の潜在活力を生かしながら、雨竜町を担っていく人材を育成し、明るく心豊かで活力ある地域づくりを進めてまいります。
このような状況のもと、令和4年度予算については、一般会計予算総額39億5,575万5千円(対前年度当初比0.2%減)、3特別会計を加えた総額では、42億177万2千円(対前年度当初比0.1%増)とし、提案いたします。
以下、具体的項目についての施策の大綱を申し上げます。

産業振興による足腰の強い活力あるまちづくり

特色ある持続的な農林業の展開

農業情勢は、長引くコロナ禍による国内消費の低迷、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の発効による自由貿易の拡大、SDGSへの対応、情報通信技術の進展に加え、水田活用交付金の要件見直しなど農業を取り巻く環境は、めまぐるしく変化しています。
地域農業については、環境負荷軽減や安心・安全な食品に対する消費者ニーズが高まるなか、農業者の高齢化や担い手不足、スマート農業への対応、農村地域の活力維持や農地の保全管理が大きな課題となっています。
農業が将来にわたって地域を守り、人々の生活を支え、産業として成り立つよう関係機関、農業者の皆様とともに、農業の持続的発展に向けて各施策を推進します。
基幹作物である昨年の水稲作柄は、干ばつ傾向で心配されましたが、北空知管内の作況指数は「108」の「良」と豊作となりました。
特産品の「暑寒メロン」については、出荷量が昨年より減少しましたが、高値で取引され、食味の良い高品質なメロンが出荷されました。
米の主産地として、早期播種・移植の推進、活力ある稲の生育を助長するため、ケイ酸資材施用に対する助成事業により、良質・良食味米生産と収量確保を支援するとともに、ライスコンビナート施設の改修事業をすすめ、集荷体制の強化を促進してまいります。
安心・安全な農産物生産の推進については、水稲種籾温湯殺菌消毒施設を有効活用し、環境に配慮した品質の高い農産物を生産するクリーン農業の普及促進が図られていくことを期待するところであります。
ブランド作物である「暑寒メロン」については、引き続き生産維持のため、ハウス設置補助事業による支援をしてまいります。
担い手農業者や後継者の育成・確保については、農業後継者未来応援金による支援を図るとともに、新たに就農コーディネーターを配置し、新規就農者への支援体制を強化するなど関係機関・団体が一体となって地域農業の担い手確保を進めてまいります。
土地改良事業の国営緊急農地再編整備事業雨竜暑寒地区「雄飛・新生工区」、「中島工区」については、継続して基盤整備事業が実施されます。道営経営体育成基盤整備事業の「北友南地区」に加え、「東栄第1地区」は実施設計、「東栄第2地区」は地区採択に向けた調査が予定されており、必要な予算確保に向けて取り組んでまいります。
基幹水利施設については、適切な維持管理に努め、国営施設応急対策事業の「新雨竜二期地区」にあっては、排水機場の実施設計が計画されており、関係機関と連携し推進してまいります。
有害鳥獣対策については、農作物をシカやアライグマの被害から守るため、地域住民や関係機関と調整を図り、役割分担をしながら一体となって被害の拡大防止に努めてまいります。
また、近年は居住地へのクマの出没が増えていることから、引き続き対策を講じてまいります。
林業の振興については、森林資源の活用と水資源等の環境保全のため、除間伐等の各種事業を継続実施し、町有林・民有林の計画的な維持・管理に努めてまいります。

産業間連携による活力ある商工業の展開

人口の減少等による購買力低下に加え、長引くコロナ禍の影響により、町内商工業者を取り巻く環境は、更に厳しい状況にあります。
商工業における経営の安定と近代化促進のため、関係団体と連携を図り「雨竜町商工業振興・地域雇用推進事業」及び融資や利子補給事業の実施、消費活性化事業やUPカードの普及促進を進めます。
また、コロナ禍の影響を引き続き受けている事業者への支援として「商工業者持続化応援給付金交付事業」や「新しい生活様式に対応した店づくり応援事業」を実施してまいります。
特産品開発については、地元農産物や雨竜沼湿原をイメージした地域ブランド品の創出と開発に取り組むほか、各種イベント及び町ホームページ等で積極的にPRしてまいります。

地域の魅力を発信する観光の展開

山岳型高層湿原帯として貴重な雨竜沼湿原は、自然豊かな「うりゅう」を代表する観光スポットとして、例年多くの登山客が訪れています。引き続き感染防止対策を徹底した中で登山客の適切な受け入れとゲートパーク施設の維持管理に努めてまいります。
訪れる登山客が快適に散策できるよう、登山道の環境整備について、関係機関と連携し執り進めてまいります。
更に、道の駅をはじめ、雨竜沼湿原・いきいき元気村など、観光拠点施設の効果的な連携を図り、農産物・商工観光・文化など、「うりゅう」の魅力を観光協会と連携し、情報発信するとともに、誘客事業への支援を進めてまいります。
北海道日本ハムファイターズパートナー協定は、本年度が最終年となることから、多くの町民がふれあうことのできるよう、イベント交流や講演会など、各種事業を推進してまいります。
地域おこし協力隊員は、観光分野・農業分野・ふるさと納税関連など各々が雨竜町の特色を生かしながら、積極的な活動を進めています。
これらの活動を後押しするため、今後においても、諸活動を継続的に支援してまいります。

雇用環境の創出と就業機会の確保

就労ニーズの多様化、人材不足により、常時雇用者やパート職員の人材確保も難しい状況にあることから、既存企業・商店における経営強化のため、事業拡充支援や新規企業の誘致による雇用環境を創出し、就業機会の確保と充実を推進してまいります。

明るく豊かな暮らしを守るまちづくり

美しい景観と暮らしやすい生活環境の融合

「うりゅう」には、のどかな田園風景を眺めながら、勇壮な暑寒連峰を望むことができる美しい景観があります。この田園地帯と調和のとれた美しいまちづくりを進めてまいります。
公共賃貸住宅の住環境の向上と定住の促進を目的とし、建替え事業を進めている「わかば団地」については、継続して整備を図ってまいります。
既設公営住宅等長寿命化工事は、「追分南団地」の外部修繕工事をはじめ、引き続き快適な住宅環境の維持・管理に努めてまいります。
分譲地の雨竜町定住促進団地残り5区画の早期売却を図るため、雨竜町土地開発公社と連携し、各種定住促進関係施策のPRを図り、町内外からの定住促進に努めてまいります。
老朽化の進む農業集落排水施設につきまして、調査診断をおこなった成果を基に、満寿地区汚水処理場の実施設計を行い、施設整備事業に着手してまいります。
廃棄物の適正処理と環境衛生の向上については、関係機関と連携し、不法投棄の監視や啓発活動を進めるとともに、雨竜町廃棄物処理基本計画に基づき、廃棄物処理を進めてまいります。
また、ごみの農村地区戸別収集を引続き実施してまいります。

安心・安全な暮らしの提供

防災・減災対策では、防災訓練の実施と防災用備蓄品の充実を図り、常日頃から災害に備え万全な体制を整えてまいります。
交通安全対策については、交通事故死ゼロ2,500日を目標に掲げ、関係機関と一層の連携を図るほか、老朽化した地域の交通安全灯の修繕に対し補助を実施するなど、交通事故の抑止に努めてまいります。
また、近年多発する高齢者による交通事故防止対策として、高齢者運転免許証返納サポート事業により、自主的な免許証返納を呼び掛けてまいります。
生活交通手段の確保対策として、廃止となった滝川北竜線のバス路線補完運行を円滑に進めるとともに、シルバータクシーの活用等、利用者の利便性に配慮してまいります。
町道及び橋梁の維持・補修・長寿命化工事については、本年度も計画的に実施してまいります。
冬期間の道路管理については、的確な除排雪体制を整え、1年を通して、安全で快適な交通環境の確保に向け、適切な路線維持管理に努めてまいります。

健やかに暮らし続けることができる環境の整備

新型コロナウイルス感染症については、引続き早期終息を目指し関係機関と連携してワクチン接種等の感染拡大防止対策を推進してまいります。
健康づくり・疾病予防・介護予防対策については、健康寿命の延伸を目指して疾病の早期発見と重症化予防対策を主眼に、感染症予防対策を講じながら各種健診・健康教育・相談事業・訪問事業等を継続し推進してまいります。
各種がん検診、国保特定健診及び歯科健診については、自己負担の無料化を継続するとともに、若年健診を30歳から39歳に拡大し、定期的な受診で若い時期から健康管理に役立てるよう周知に努めてまいります。
国民健康保険事業については、北海道国民健康保険運営方針を基に空知中部広域連合と連携してまいります。
妊娠・出産・子育て環境については、妊産婦健診費用、新生児聴覚検査費用、不育症等治療費への助成事業及び保育料の全額助成や、保育園の環境整備充実を図り、引続き子育てに優しい環境づくりに努めてまいります。
高齢者福祉については、生活支援体制整備事業及び認知症初期集中支援事業を継続実施し、高齢者支援サービスの拡充に努めてまいります。
また、いきいき館やパークゴルフ場の環境整備を図るなど、高齢者にとって住み良いまちづくりを推進してまいります。
障害者福祉については、障害者総合支援法及び第6期雨竜町障害福祉計画、第2期雨竜町障害児福祉計画に基づき、総合的かつ適切にサービスが提供されるよう努めてまいります。

明るい未来を描く教育・文化・スポーツのまちづくり

健やかな成長を支える教育の充実

新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、子どもたちの健康と安全を守りながら学びを保障する適切な教育環境の確保に努めることが大切です。
情報化やグローバル化等社会的変化が急速に進む現代社会において、学校で学んだことが自分自身の将来に繋げられるよう、一人ひとりが自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考えることで「生きる力」を身につけ、しっかり判断して行動できる児童生徒の育成を図る教育活動を展開します。
未来を担う子どもたちの健やかな成長と「ふるさと うりゅう」に誇りと愛着を持つ児童生徒の育成を目指した学校教育を推進します。
 小中学校が連携し、地域とともにある学校づくりを進め、義務教育9年間を通した教育活動により、雨竜町における小中一貫教育制度のさらなる充実を図ります。
昨年9月に雨竜町と包括連携協定を締結した学校法人田中学園立命館慶祥小学校との連携事業を推進し、子どもたちの学力向上と学校間交流による学校力の向上を目指します。

仲間とふれあい笑顔あふれる生涯学習社会の形成

町民一人ひとりが健康で心豊かな生活を送るため、生涯学習社会の形成による「地域づくり」、「人づくり」、「仲間づくり」を推進します。各種事業を通して学びに対する動機づけを行い、次代を担う子どもたちの健全育成と幼児から高齢者までの各世代に多様な学習機会を提供してまいります。
冬場の運動不足解消のため農村環境改善センターに一般開放日を設定するなど、心身ともに健康で明るく豊かな生活を送れるようスポーツの振興に努め、各スポーツ団体等と連携し、指導体制の構築や環境づくり、事業支援等をおこなってまいります。
芸術文化の振興については、各種文化団体の育成や活動を支援するほか、文化活動への参加や優れた芸術文化に触れる機会の提供に努めます。
また、郷土伝統芸能保存活動に対し、支援と推進を図ってまいります。
社会教育施設の適正な維持管理と有効活用に努め、利用改善に取り組んでまいります。

住民参加による愛着のあるまちづくり

地域コミュニティ活動の推進

住民参加によるまちづくりを推進していくため、住民目線での対話を重視した各種集会等の開催に努めてまいります。
また、地域コミュニティを維持するため、引き続き町内会活動などを中心に、地域が主体となった活動の支援に努めてまいります。

町に人を呼び込む活動の展開

人口減少に歯止めが掛かるよう、新たな定住促進事業を積極的にPRし、住み続けたくなる「うりゅう」の魅力を、町内外に向け積極的に情報発信してまいります。
ふるさと納税制度については、各種取り扱いサイトの活用を広げ、更に特産品の開発と掘り起しを行い、返礼品の拡充と首都圏に向けたPRの強化を進めてまいります。

行政情報の積極的な提供と住民との対話の促進

町民に必要な行政情報を的確に伝えるため、町ホームページと広報うりゅうのリニューアルや防災行政無線を活用した情報発信に努めてまいります。
また、行政手続きの押印を廃止することで住民サービスの向上を図るとともに、住民ニーズを的確に把握するため、町政懇談会や町内会長会議を通して、町政への意見反映に努めてまいります。

行財政健全化の推進

健全財政の維持に努め、行政水準の向上を図るため、各種経費の節減・合理化及び財源の確保に努めるとともに、各種基金の適切な運用と行政資産を適正に管理してまいります。
また、事務事業の効率化を図るため、広域で構成する一部事務組合、広域連合、及び中空知定住自立圏の事業に構成市町と緊密に連携し、継続して取り組んでまいります。

おわりに

以上、令和4年度の町政に臨む所信と基本的な方針について述べさせていただきました。取り組むべき課題は多々ありますが、行政運営に際し、幅広く町民の皆様のご理解をいただきながら、親切丁寧な対応を心がけ、山積する課題に積極的に向き合いたいと存じます。
議会議員各位には、令和4年度の一般会計予算をはじめ、各議案につきまして、十分ご審議いただき、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、町政執行方針といたします。

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